鹿児島で足踏みマッサージを習って28年。
修行で東京にいる頃の、今でも忘れられないお客様のお話です。
セラピストの仕事は色んな出会いがあり、その時のお話も印象深く残っていたりして、なぜ今ここでこの方とその話をしたのか?と考えたくなることも多いです。
少なからずその方の人生になにかしらの影響があると思うので、適当なことは言えないと気を付けるようにはしていますが、
私も少々長めにセラピストをしてまいりましたので、それなりにいろいろありました。
一番、印象に残っているのは、20年ほど前。記憶は断片的ですが、いつも思い出すのは当時19歳くらいの女性。
東京の足踏みマッサージのサロンで、初めてのマッサージだと言っていた彼女は、「痩せたい」と話してくれました。
背が高くて、それほど「太っている」ようには見えなかったとしても、「痩せたい」はほとんどの女性の通る道だと思いました。
「痩せるには代謝をあげることとか、食事のバランスとか、大事ですよね」
とそのくらいを話したと思います。
もちろん、
「足踏みマッサージでできるのは身体の中の流れの滞りを取り除き、自然な血流やリンパの流れを取り戻すことで代謝アップにつなげていく」
とお話もさせていただきました。
しばらく、定期的に通っていただいていたのですが、みるみる痩せていくのがスタッフの間でも噂になるほどでした。
ひさしぶりに担当させてもらった時に、
「痩せましたよね~!なにかされたんですか?」と聞くと
「肉食を魚食に変えました!」と教えてくれました。
そして次にお会いするタイミングでは、お母さまを連れてきていただき、
お母さまから「おかげさまで、元気になりました!」とお礼までもってきていただきました。
びっくりしました。
施術をしたのは私だけではなかったし、もちろんスタッフの皆さんへのお菓子もいただいたのですが、
あの時の一言をちゃんと受け取ってくれていたんだ、と、とても嬉しくもありました。
記憶の断片の中で思い出すこの出会いは、私の中でも色濃く残り、ふと思い出すたびに思うことは、
彼女が、
【自分で考え、自分に合う方法を、自分で選び、実践した】のだなということ。
正しいか間違いか、ではなく
【やってみた】のだと思います。
私がしたことは、足踏みマッサージと一言を伝えるという「きっかけ」を渡したということだけ。
身体が楽になると自分に向き合う余裕が生まれてくる。彼女が自分で動けたのもそういうことだったのかもしれないと、今も思います。
今はいろんな情報があふれていて、「代謝あげて、食事バランス」そんなあたりまえのことでは人は動かないかもしれません。
でもあふれているからこそ、自分には何が合っていて何をどうしたらいいのかわからなくなる方もたくさんいると思うのです。
勝手に耳が拒否してしまったり、心がついてきていなかったり。
私が見て、感じてきた、誰かの何かは、
大袈裟にいうと、すべてのことに通じるなと思っています。
考えるだけじゃなく、身体だけじゃなく、心も、魂も全部、バランスが重要で、それらは常にゆれているように。
足踏みとタイ古式ストレッチを融合させた施術は、当時よりグレードアップしています。
あなたのなにかのきっかけになれますように。