
「音がする=骨が悪い」とは限りません
首を回したとき。
肩を動かしたとき。
指を曲げ伸ばししたとき。
「ポキッ」「パキッ」と音がすることはありませんか?
中には、
「骨がズレているのかな?」
「関節が悪くなっている?」
「鳴らさないほうがいい?」
と心配になる人もいると思います。
でも、関節から音がすることだけで、骨や関節に異常があるとは限りません。
関節は、骨と骨が直接ぶつかっているわけではありません。
骨の表面には軟骨があり、関節包などの組織に包まれています。
そして、関節の中には関節液があります。
こうした構造によって、私たちは身体をスムーズに動かすことができます。
では、なぜ音がするのでしょう?
関節を動かしたときに、関節内の圧力が変化したり、周囲の組織が動いたりすることで音が生じることがあります。
つまり、
「音が鳴った=骨が削れている」
という単純な話ではありません。
ただし、ここで一つ大切なことがあります。
見るべきなのは、
「音が鳴るかどうか」だけではない
ということです。
例えば、
「ポキポキ鳴るけど、痛みもなく普通に動かせる」
という場合と、
「音が鳴るようになってから痛みが出てきた」
「引っかかる感じがある」
「動かせる範囲が狭くなってきた」
という場合では、身体の状態を同じようには考えられません。
関節は、単純に「鳴る・鳴らない」で判断するものではなく、
どの方向に動くのか
どれくらい動くのか
動かしたときに痛みがあるのか
左右で動きに違いがあるのか
などを見ることが大切です。
例えば肩。
「腕が上がるから大丈夫」
と思っていても、
右はスムーズに上がるのに、左は途中で引っかかる。
後ろに手を回すと左右で差がある。
肩を回すと途中で違和感がある。
そんな小さな違いが出ていることがあります。
身体の変化は、必ずしも最初から「痛み」として現れるわけではありません。
動きの違和感として現れることもあります。
だから、身体を見るときには、
「痛いところはどこですか?」
だけではなく、
「どこが動かしにくいですか?」
という視点も大切なんです。
関節は、身体を動かすための「つなぎ目」。
そして筋肉は、その関節を動かしたり安定させたりする役割を担っています。
骨、関節、筋肉は、それぞれ別々に存在しているわけではありません。
一つの動作をするときに、みんなで協力しています。
だから、
「肩が凝るから肩の筋肉」
「膝が痛いから膝だけ」
と切り取って考えるよりも、
「その関節は、身体の中でどんな動きをしているのか?」
と考えてみる。
それだけでも、自分の身体を見る目が変わってきます。
もし関節の音だけでなく、痛み・腫れ・強い引っかかり・動かしにくさなどがある場合は、自己判断せず医療機関で確認することも大切です。
身体は、「痛くなってから」見るものではありません。
普段の何気ない動きの中にも、自分の身体を知るヒントがあります。
身体を大切にすることは、自分の人生を大切にすること。
ちゅ楽では、筋肉だけ、骨だけを見るのではなく、関節の動きや身体全体のつながりを見ながら、その人に合った身体の整え方を考えています。
おすすめコース